にんじんの肥料
9月に入り、だんだん秋の雰囲気を感じるようになりました。
その理由の1つが、“稲刈り”が本格化したことです!
稲刈りをしているコンバインの音、稲を刈った後の藁の香り、そして籾殻を焼いている匂いは、自然と僕に“秋”という季節を感じさせてくれます。
徳島県北部では、お米とにんじんの2毛作をしていることがよくあります。(最近では、にんじん一択にしている畑も増えてきていますが、数年前まではそれが主流だったと思います。)
稲刈りが終わると直ちに、にんじんの畑作りを始めます!
その第1工程が「肥料散布」です。
(そのため僕は、稲刈りから秋を感じたと同時に、今年もにんじんが始まるなぁという気持ちになりました。)
今回はにんじんにどのような肥料を与えるのか、紹介したいと思います!
ただ、僕は今にんじんを作っていないので、過去に僕が使用していた肥料を紹介します。
また僕の肥料は、「じいセレクト」の肥料で、散布する順番も“じいオリジナル”
肥料は各農家さんによって異なるので、これが正しいものではありませんので、ご了承ください。
1、「根友20K」
こちらは畑に残っている稲藁や枯れ草を腐らせるためのものです。
なぜこのようなものを散布するかというと、土の中に稲藁や枯れ草が残ったまま、にんじんを播種すると、にんじんに様々な障害を与えるからです。
例えば、変な形のにんじんができたり、腐ったにんじんができたり……
「根友」という名の通り、根のための肥料です。
この「根友」の他に、「酵素でくさーる」や「石灰窒素」など、同じような目的をもつの肥料を散布している人もいます。
2.「マリンエース」
こちらは貝殻石灰です。
石灰は畑のphの中和のために散布します。
ただ知り合いの農家さんは、
「石灰はやらんよ(散布しないよ)」
と言っていて、驚きました(笑)
3.「岸化学みのり」
こちらは有機系の肥料ですかね?(多分)
堆肥の代わりに入れました。
ただ、先輩農家さんによると、これは石灰がたくさん入ってるとかで、あまりやりすぎない方が良いとか。
どっちかと言えば、堆肥を入れたいのですが……
堆肥の説明は後ほどします。
4、「FTE洋人参配合」
5、「板野郡専用人参配合」
※写真が無くてすみません
4、5はにんじんに必要なものを配合した専用肥料です!
化成肥料の代わりだと思っています。
成分はよく覚えていませんが、油粕などが入った肥料でした。
*堆肥
堆肥は基本、発酵堆肥を8月くらい、肥料としては1番最初に散布します。
①で説明したのと同様に、ナマモノ(※発酵していても一様)がにんじんに害を与えるかもしれないからです。なるべく早く散布して、土に馴染ませます。
そのため堆肥の中でも発酵しているもの、また木のチップなどが沢山入っていないものが良いみたいです。
堆肥も沢山入れればいいと言うのではなく、入れすぎ注意⚠らしいです。
また肥料は播種1ヶ月前までに散布してください!と表記されていました。
ただ早すぎると雨で流れてしまい、生育途中で肥料切れすることもあります。
タイミングが命です!
以上が僕がじいに教わった肥料と、今僕が持っている肥料の知識です。
最初にんじんを作ろうと思った時、何を散布していいのか分からず、じいに聞きました。
また僕が散布していたものは全て農協で買うことができます!そのため、肥料屋さんとの付き合いのない僕でも簡単に手に入れることができました!
それから、何回か、自分で肥料を考えるのがめんどくさかったのか、そこまで本気でなかったからか、ずっと同じものを散布していました。
ただ、最近連作障害が出たり、にんじんの値段が安定しなかったり、と、農家さんの悩んでいる所を多々見てきました。
農家さんの中には、連作障害は肥料が原因であるかもしれないと考えている人もいらっしゃます。
難しいことではありますが、そういう問題を解決するには、肥料のこともしっかりと学んでおかなければと思っているところです。(僕は今にんじんを作っていませんが……)
安い肥料だからダメ、高い肥料だから良い、というものでもないと思いますし、
もしかしたら、その土地、その作物に必要のない肥料を散布しているかも知れません。
コスト削減、より良いものを作るためにも、
肥料は最も大事なものだと思うので、入っている成分を見ることから、調べていきたいと思います。
もし良ければ、皆さんの散布している肥料を教えてください!
①の藁などを腐らせる肥料は、にんじんに限らず、他の野菜でも使用されています。
そんな些細な話でも教えてくれたら、幸いです😆
10月に入りました。
朝夕は結構冷えます。
そろそろ、徳島県で春人参の播種作業が始まります!