徳島県のトンネルハウス(ビニールハウス)の面白い所 その1
過去の投稿で何度も、
徳島県特有の春人参栽培が魅力だと言ってきましたが、今回は具体的にどういうところが面白いのか(あくまで僕個人の感性ですが)紹介したいと思います。
ちなみに、こちらでは“ベトコン”と呼ばれているビニールハウスですが、これも地域性があり、
“トンネル”と呼んでる人も多いです。
僕は“トンネル”派なので、なるべくトンネルを使おうと思います(笑)
【では、いってみよう!】
まず構造ですが、
鉄のパイプを半アーチ型に曲げたもので、先端が太い方、細い方があり、太い方に細い方を入れることでアーチを作ります。
地中には前々回の投稿で紹介したホールディガーや、前回の投稿で紹介したドリルを使用し、土に穴を開け、差し込むのですが、約40cmくらい地中に入っています。
そして僕が面白いなと思っている点の1つ目は
パイプの組み方 です。
家々によって、パイプの組み方が異なる場所があり、そこには農家さんの工夫や個性があらわれ非常に面白いんです!
特にそれが1番分かるのが“枕”です。
こちらが基本的な枕(トンネルの端)の組み方⬇️
斜めにアーチを組み、縦に2本入れます。
一般的に枕は、
まびき、寄せ作業(中耕作業)の時にハウスの中へ入るので、その時のことを考え組まれます。
⬆️こんな感じでドアのような役割をします。
そのため農家さんの工夫が現れるのです。
例えば、こちら⬇️
これは組み方というより、縦に入れるパイプを専用でつくっています。
違いは、
パイプの先端が普通のより曲がっていることです。
普通のパイプだと、縦に組む時 少し難しいので、先端を曲げた専用のを作っておくと簡単に!
また、パイプを何年も使用していると、曲がってしまったりするので再利用にピッタリです!
【よしっ、ここからが本番!】
こちらは縦に2本入れるところを、ティーポールで代用
パイプを入れるより、ティーポールを入れる方が簡易にできるのがメリットです。
【次!】
こちらは一般的な組み方の上に、ティーポールと呼ばれる支柱を使い組んでいます。
別の農家さんの⬇️
【次!】
こちらはシンプルにパイプ1本で!
別の農家さんの⬇️
さらに別の農家さんの⬇️
これはパイプ1本分のコストを削減できるのがいいですね。
【次!】
こちらは縦に2本入れるパイプを、3本に
真ん中は中でアーチになっています。(見えるかな?)
【次!】
こちらは中に一回り小さいアーチを入れているタイプ
別の農家さんの⬇️
【次!】
なんか少しオシャレな組み方
【次!】
こういう組み方もたまに見かけます。
【さらに、さらに!】
鴨島町の辺りでは竹を使っている農家さんも!
昔はパイプではなく、全て竹を使っていた時代もあるらしく、その名残ですね。
また畑が斜めになっている場所では、少し高度な組み方が必要になります。
例えば⬆️こんな感じ
これはなかなか手がこってます!
【次!】
こんなのとか
【次!】
もう何がなにだか分からない感じ
(なるべく にんじんを植えているところにビニールが被さったりしないようにするとこうなります)
また、畑が斜めになっているのは枕だけではありません!
畑の横が斜めになっていると、さらに組み方が複雑に
このように、
農家さんによってパイプの組み方が異なっている
のが面白いなと思っている理由の一つです。
またそのおかげで、ここの畑はあそこの農家さんが作っている とか を知ることもでき、面白いですね(笑)
徳島県の
春人参トンネル栽培
は奥が深〜いのです❗
さらに、まだ紹介したいことがありますので、
次回に続くっ!