徳島県のトンネルハウス(ビニールハウス)の面白い所 その1

過去の投稿で何度も、

徳島県特有の春人参栽培が魅力だと言ってきましたが、今回は具体的にどういうところが面白いのか(あくまで僕個人の感性ですが)紹介したいと思います。

 

ちなみに、こちらでは“ベトコン”と呼ばれているビニールハウスですが、これも地域性があり、

トンネル”と呼んでる人も多いです。

僕は“トンネル”派なので、なるべくトンネルを使おうと思います(笑)

 

【では、いってみよう!】

 

まず構造ですが、

鉄のパイプを半アーチ型に曲げたもので、先端が太い方細い方があり、太い方に細い方を入れることでアーチを作ります。

 

地中には前々回の投稿で紹介したホールディガーや、前回の投稿で紹介したドリルを使用し、土に穴を開け、差し込むのですが、約40cmくらい地中に入っています。

 

f:id:mycarrotdiary:20210221221822j:image
f:id:mycarrotdiary:20210221221818j:image

 

 

そして僕が面白いなと思っている点の1つ目は

パイプの組み方 です。

家々によって、パイプの組み方が異なる場所があり、そこには農家さんの工夫個性があらわれ非常に面白いんです

 

特にそれが1番分かるのが“枕”です。

 

こちらが基本的な枕(トンネルの端)の組み方⬇️

 

f:id:mycarrotdiary:20210201224005j:imagef:id:mycarrotdiary:20210314170632j:image

 

斜めにアーチを組み縦に2本入れます。

 

一般的に枕は、

まびき寄せ作業(中耕作業)の時にハウスの中へ入るので、その時のことを考え組まれます。

 

f:id:mycarrotdiary:20210221224513j:image

⬆️こんな感じでドアのような役割をします。

 

そのため農家さんの工夫が現れるのです。

 

例えば、こちら⬇️

 

f:id:mycarrotdiary:20210201224037j:image
f:id:mycarrotdiary:20210201224052j:image

 

これは組み方というより、縦に入れるパイプを専用でつくっています。

違いは、

パイプの先端が普通のより曲がっていることです。

普通のパイプだと、縦に組む時 少し難しいので、先端を曲げた専用のを作っておくと簡単に!

また、パイプを何年も使用していると、曲がってしまったりするので再利用にピッタリです!

 

【よしっ、ここからが本番!】

 

f:id:mycarrotdiary:20210314134738j:image

 

こちらは縦に2本入れるところを、ティーポールで代用

パイプを入れるより、ティーポールを入れる方が簡易にできるのがメリットです。

 

【次!】

 

f:id:mycarrotdiary:20210314134742j:image

 

こちらは一般的な組み方の上に、ティーポールと呼ばれる支柱を使い組んでいます。

 

別の農家さんの⬇️

f:id:mycarrotdiary:20210314134756j:image
f:id:mycarrotdiary:20210314134748j:image

 

【次!】

f:id:mycarrotdiary:20210201224048j:image

 

こちらはシンプルにパイプ1本で!

 

別の農家さんの⬇️

 

f:id:mycarrotdiary:20210201223959j:image

 

さらに別の農家さんの⬇️

 

f:id:mycarrotdiary:20210314134928j:image

 

これはパイプ1本分のコストを削減できるのがいいですね。

 

【次!】

 

こちらは縦に2本入れるパイプを、3本

真ん中は中でアーチになっています。(見えるかな?)

 

f:id:mycarrotdiary:20210201224018j:image
f:id:mycarrotdiary:20210201224010j:image

 

【次!】

 

f:id:mycarrotdiary:20210314134726j:image

 

こちらは中に一回り小さいアーチを入れているタイプ

 

別の農家さんの⬇️

f:id:mycarrotdiary:20210314134751j:image

 

【次!】

 

f:id:mycarrotdiary:20210314134730j:image

 

なんか少しオシャレな組み方

 

【次!】

 

f:id:mycarrotdiary:20210314134734j:image

 

こういう組み方もたまに見かけます。

 

【さらに、さらに!】

f:id:mycarrotdiary:20210314134808j:image
f:id:mycarrotdiary:20210314134759j:image

 

鴨島町の辺りではを使っている農家さんも!

昔はパイプではなく、全てを使っていた時代もあるらしく、その名残ですね。

 

 

 

また畑が斜めになっている場所では、少し高度な組み方が必要になります。

 

f:id:mycarrotdiary:20210201224014j:image

 

例えば⬆️こんな感じ

 

これはなかなか手がこってます!

 

 

【次!】

 

こんなのとか

 

f:id:mycarrotdiary:20210202132512j:image

 

【次!】

 

f:id:mycarrotdiary:20210314134803j:image

 

もう何がなにだか分からない感じ

(なるべく にんじんを植えているところにビニールが被さったりしないようにするとこうなります)

 

 

また、畑が斜めになっているのは枕だけではありません!

畑の横が斜めになっていると、さらに組み方が複雑に

 

f:id:mycarrotdiary:20210202160558j:image
f:id:mycarrotdiary:20210202160601j:image

 

このように、

農家さんによってパイプの組み方が異なっている

のが面白いなと思っている理由の一つです。

またそのおかげで、ここの畑はあそこの農家さんが作っている とか を知ることもでき、面白いですね(笑)

 

徳島県

春人参トンネル栽培

は奥が深〜いのです❗

 

さらに、まだ紹介したいことがありますので、

次回に続くっ!